コーヒーの栽培と産地に適した条件とは

2019/02/20 2019/03/28

コーヒーベルトに位置する国々は約70か国

世界中にコーヒーの種類がいったいどれくらいあるのか、まったく想像すらつきません。
有名なコーヒーの生産地と言えばブラジルやジャマイカ、ベトナム、インドネシア、ケニアなどがありますが、1つの国でもいろんな種類のコーヒーが栽培されていますね。

現在、日本国内でコーヒーが栽培されているのは小笠原諸島・沖縄・奄美大島ですが、この3つの地域にはある共通点があります。年間を通して温暖な気候と豊かな自然環境に恵まれていますね。

コーヒーの栽培が可能な地域もあれば、コーヒーの栽培に向かない場所もあります。
コーヒーの栽培に適する条件はおもに4つあります。日当たりの良さ・水はけの良い土壌・年間を通して温暖な気候・年間降水量が2000mm前後であること、これらの条件をすべて満たした場所なら、コーヒー栽培におすすめです。
世界的にもコーヒーの生産地として知られる場所は、おもに赤道付近に集中しており、これをコーヒーベルトと呼ぶこともあります。

コーヒーベルトは厳密には、北緯25度～何位25度までの範囲内の国々です。コーヒーベルトの範囲内には約70もの国々があります。

ハイグレードなコーヒー豆に「SHG」と名付けられる

さきほどはコーヒーベルトについて説明しましたが、コーヒーの生産地で有名な地域の中には高山地帯もいくつかあります。コーヒーの産地によっては標高2000メートル以上の高山地もあります。

高山地帯で栽培されたコーヒーとしてもっともよく知られるのが、ジャマイカのブルーマウンテンですよね。この他にもクリスタルマウンテン、キリマンジャロなどがあります。
コーヒーの栽培地の標高は、コーヒーの品質を大きく左右するとも言われています。

標高の低い平面な場所で栽培されたコーヒーと、標高2000メートル以上の山の傾斜地で栽培されたコーヒーとは、味と香りもまったく違うのです。標高の高い山岳地帯は日中と夜の寒暖差が激しいため、コーヒーの果実が引き締まり、コーヒーの持つうま味がギュッと濃縮されるのです。さらに、芳醇さが増すので上品な香りが楽しめます。

ブルーマウンテンやクリスタルマウンテンなどのコーヒーは、その名を耳にしただけで高山地帯で栽培されたことがわかります。この他には「カルモ」「トラジャ」などのコーヒーが、高山地帯で栽培されています。カルモコーヒーの産地はブラジルの標高1000メートル以上の場所です。トラジャはインドネシアのコーヒーで、標高1200メートルの高山地帯で栽培されています。
コーヒーの名前の後ろに「SHG」の文字がついたものもあります。SHGとは、英語で「Striethy High Grow」の頭文字をとった呼び方です。
グアテマラSHG・ホンジュラスSHGなどのコーヒーがありますが、これはコーヒーの産地の標高が高いことを意味します。それだけではなく、SGHはコーヒー豆の等級を表す言葉でもあります。

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