コーヒーの代用品・ノンカフェインのたんぽぽコーヒーの正体とは？

たんぽぽコーヒーは妊活中・妊娠中・授乳期の女性に優しい飲み物

コーヒーの名がついているのに実はコーヒーでない、でも香ばしさと濃厚なコクはまさにコーヒーそのもの、そんな飲み物が存在することをご存知でしょうか。その名はたんぽぽコーヒーと言い、とくに妊活中・妊娠中・授乳期の女性に優しい飲み物とも言われています。

たんぽぽコーヒーとはたんぽぽの根っこを原料とする飲み物のことを言い、コーヒー豆は一切使用されていません。ではなぜたんぽぽにコーヒーの名がついているのでしょうか。
たんぽぽコーヒーを飲んだことがある人ならご存知と思いますが、色がコーヒーとまったく同じで、しかも香ばしさがあります。

しかし、コーヒー豆から作られたコーヒーとたんぽぽの根っこを原料とするたんぽぽコーヒーには、決定的な違いがあります。見た目には同じ色でも、それぞれの成分はまったく異なるものです。

コーヒーにはカフェインやクロロゲン酸などの成分が含まれていますが、たんぽぽコーヒーにはこれらの成分はいっさい含まれていません。つまり、たんぽぽコーヒーは完全ノンカフェイン飲料なのです。とくに婦人科系の病気の予防対策に良いと言われるのが、たんぽぽコーヒーです。妊活中・妊娠中・授乳期の女性に優しい飲み物と言われる理由は、そこにあります。

たんぽぽコーヒーの成分と期待される効果は？

たんぽぽコーヒーの原料であるたんぽぽの根の部分は、古い昔から漢方として用いられてきました。漢方ではたんぽぽの根のことを「蒲公英（ほこうえい）」または「蒲公英根（ほこうえいね）」と言います。ですから、たんぽぽコーヒーは厳密には漢方薬といっても良いかもしれませんね。

たんぽぽはどこにでも生える雑草と思っている人も多いですが、実は日本固有の植物ではありません。キク科の多年草であるたんぽぽはユーラシア大陸の広い範囲で分布し、とても生命力の強い植物です。たんぽぽにはいくつかの種類がありますが、日本国内で見られるたんぽぽのほとんどは西洋タンポポです。

婦人科系の病気の予防に良いとされるタンポポは、漢方の分野ではどのように使われるのでしょうか。産後に母乳の出が悪くなった時がたんぽぽコーヒーの出番です。この他にも、たんぽぽコーヒーと数種類の乾燥した植物をバランス良くブレンドした漢方薬を飲む方法があります。

たんぽぽコーヒーに含まれる成分は、クロロゲン酸・イヌリン・コリンなどです。イヌリンはごぼうに多く含まれる成分であり、ほんのりとした甘味が特徴です。コリンとはアミノアルコールの一種であり、コレステロールを適度にコントロールする効果が期待されます。

たんぽぽはとくに人工的に栽培することはなく、平地や野山などどこにでも咲いており、無農薬ですから、安全性が高くて安心ですよね。
コーヒーの代用品として飲むことはもちろん、女性の健康維持にもおすすめの飲み物です。

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