奄美大島と沖縄のコーヒーの魅力とルーツを探る

奄美大島は東洋のガラパゴス！　コーヒー栽培に適した気候

コーヒーの栽培・生産で有名な国と言えばブラジルやジャマイカ、グアテマラなどがありますが、実は日本国内でもコーヒー栽培に力を入れている地域があるのをご存知でしょうか。

東京都では小笠原諸島、そして日本の最南端に位置する奄美大島と沖縄ではコーヒーが栽培されています。しかし、日本国内で栽培されるコーヒーについては、意外と知られていません。その理由は、コーヒー農園の数が少なく、コーヒーを栽培する農園の面積がきわめて狭いため、海外に輸出するどころか、国内の市場に出回るほどの生産量が確保できないためです。

奄美大島は沖縄県と鹿児島県の本土とのほぼまん中に位置しており、海に囲まれた豊かな自然環境か魅力です。奄美大島にしかいない動植物も多く、「東洋のガラパコス」と呼ばれることもあります。
奄美大島で有名な観光スポットには、ハート形の潮溜りのハートロック・サンゴ礁や青の洞窟で知られる土盛海岸・緑の自然豊かな黒潮の森マングローブパークなどがあります。

奄美大島ではコーヒー農園の生産者との交流会も盛んに行われており、地元のコーヒーショップでは奄美大島で生産されたコーヒーが飲めるところもあります。
奄美大島の美しい自然環境の中で育まれたコーヒーは、とても香ばしくておいしいと地元の人々の間でも大好評です。

コーヒー栽培は沖縄の農業の要！　新たな支援プロジェクトも進行中

ふだんわたしたちは、沖縄で生産されたコーヒーを目にする機会はほとんどありません。しかし、沖縄県ではコーヒー栽培・生産に全力を注いでおり、新たに支援プロジェクトも進行中です。

一般的に、コーヒー栽培に適しているのは赤道付近のコーヒーベルトと呼ばれる地域です。ブルーマウンテンで知られるジャマイカやコナコーヒーで有名なハワイ、マンダリンで知られるインドネシアなどの国々は、コーヒーベルトの範囲に属します。

日本の最南端に位置する沖縄県はコーヒーベルトと呼ばれるエリアからは北限度に位置しており、年間を通して気温が高いのが特徴です。しかし、海外のコーヒーの名産地の多くは、標高1500メートル以上の高山地帯です。

残念ながら、沖縄の地図を見てもそのような高山地帯はなく、周りを海に囲まれているだけです。沖縄県のコーヒー栽培の歴史は意外に古く、大正時代にまでさかのぼります。しかし、地形や気候などの関係で栽培を成功させるまでには長い時間がかかりました。

コーヒーが好きな人は沖縄観光とともに地元のコーヒー農園に足を運んではいかがでしょうか。コーヒー農園ではコーヒーの苗の植え付けなど、農作業の一部を実際に行い、貴重な体験ができます。普段何気なくコーヒーを飲んでいる人も、沖縄のコーヒー農園では体験ができるので、栽培にともなう苦労を知ることができます。

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